栄屋本店＠山形 栄屋本店＠山形

静岡の「マルナカ」や会津若松の「食堂いしやま」 とどちらが先に冷やしを出したのかという話はあるようだが、 冷しラーメンの元祖として知られる店。 冷しラーメンが広がった影響力から考えると別格でしょうね。 少なくとも山形では元祖。 元祖として名高いために、観光客が多そうだった。 人気があるのですね。 開店時に箸箱にセットされてる箸の量がはんぱない。 蓋が締まらないほどどっさりと。

開店前から列ができはじめ、開店時には２６人もの人が並びました。 地方でこの行列も珍しいが、 その内の半分が女性なのも他では見ない。 で、前から４番目に並んでいたのだが、 開店時のオーダーを取る順番はメチャクチャなのね。 並んでた順はお構いなしに、入口近くのテーブル席に座っている人からオーダーを取って行った。 「冷し２０個」なんて言って１ロットでたくさん作るから 店側としては大した差じゃないんでしょうね。 私も一度にたくさん作るのを知ってれば気をもまなかったかも知れんが、 ４番目に並んだのになんだよぉって思っちゃった。 結果的に大したことではないのだが、 ここらへんは有名店のあぐらかな。 注文するタイミングがばらける開店時以外ならば気にならなかったでしょうけどね。 さてさて、愚痴が長くなったが味は立派。 牛・鰹節・昆布をベースにラ・フランスを用いたスープ。 ほのかな鰹節の風味があり、 牛と植物性油をバランス良く組み立てている。 特筆すべきはあまみ。 ラ・フランスの効果がよく出ているのか、醤油と馴染みのよい甘みがある。 ぎゅっと締められた麺の食感も印象深い。 さらに、スープがきちんと冷えているのも嬉しい。 さすがに冷しラーメンを主軸にするだけありますね。 他店とは説得力が違う。 元祖という話題性だけじゃないな。 引き続き、山形の冷やし文化を牽引していってほしい。

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