中華 成光＠神保町 中華 成光＠神保町

半チャンラーメンの聖地である神保町にあり、元祖のさぶちゃん、その師匠の伊峡と共に半チャンラーメンの御三家と呼ばれる店。 どの店も創業時に半チャンラーメンがあったわけではないので、元祖が一番早く創業したわけではない。 創業の早さでは元祖よりもかちらが早く、一番先になる。 正確な創業年は不明だが、昭和３０年以前であり、また、昭和２１年創業の新世界菜館出身との話もあるので、だとすると昭和２０年代ということになる。 いずれにしても歴史は長いが、店自体は２０１１年に改装したため、昭和を残す見た目ながら新しい。 この日はサービスランチがチャーハン単品だったため、半チャンラーメンとランチとが人気を２分する注文。 しかし、相席で目の前だった方は焼きそばだった。 ランチタイムでも喫煙可なので待っている間は煙を被ったが、食べる時には吸わない方に入れ替わったので胸を撫で下ろす。 焼きそばの方は食べている時だったので嫌そうだったなぁ。 吸う人から見れば、店が許可しているんだから嫌ならば来なければいいじゃんだろうけど。 さて、厨房が見えない席だったのは残念だが、カンコンカンコン鳴っている中華鍋の音をしばらく聞いていたら、チャーハン、ラーメンの順に届けられた。 先ずはラーメンから食す。 老舗だけれども醤油の色が濃いのは意外だった。 麺が醤油スープを吸い込んで黒ずんでいる。 ソフトな食感の中細麺。 硬めが注文可能のようだが、歴史的な味を感じたいのであればノーマルな柔らかさを楽しみたいところ。 トッピングは、ほうれん草とシナチクと申し訳程度に薄いチャーシュー。 贅沢は敵だと言わんばかりだろうか。 メンマではなくシナチクと言いたくなるコリっとした食感が小気味いい。 スープはなんだか薬のような香りがある。 麺ではなくスープから香ってくるようだが、本当はこんな香りがあるのはおかしいのではなかろうか。 再訪問かな。

半チャンラーメンだと８３０円なのでセットだと３０円お得。 チャーハンは硬めに炊かれた米なので麺の柔らかさとのギャップが面白い。 さぶちゃんや伊峡とは異なりパラパラな仕上がり。 味付けもピリッと効く胡椒でスパイシー。 半チャンの御三家なのにランチサービスとはいえチャーハン単品がかなり出るのは人気がある証拠。 確かに硬めなチャーハンって食べたことがない！

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