麺者 服部@神保町
麺者 服部@神保町
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住所 | 東京都千代田区西神田2-1-8 |
TEL | 03-3221-1232 |
営業時間 | 11:30〜16:00、17:30〜22:00、土11:30〜15:00、祝11:30〜20:00 |
休日 | 日曜 |
ランチ休憩、食べたいものが思い浮かばなかったので、ぶらぶら街を散策して久しく行っていないこちらの店にたどり着いた。 店内に入ると活気がない。 店主が一人黙々と作っており、店内が薄暗いからか? 特に私の座った席はライトの電球が切れていたので暗さ倍増(笑)。 店主は強面だが、優しさが垣間見れる独特な空気感。 食券を出さない客にはぶっきら棒に「食券」とだけ言ったかと思えば、離れ離れになっていたペア客を席が空いたら店主自ら声をかけて隣に座らせてあげている。 驚いたのはラーメンを提供しようと思っているまさにその時にお客が電話で店外に出てしまったからと、麺が伸びてしまうのでラーメンを作り直していること。 そういえば入店した時に、スープを吸いきった麺が入った一杯が厨房に置かれていたのが謎だったのだが、同様な他のお客のものだったのかな。 伸びきった方は店主の賄いにでもなるのだろうか。 特に限定はないようだったので、じゅーしーつけめんを大で注文。 小中大は同一料金。 サラリとした動物魚介スープに香味油を垂らしたつけ汁。 白濁はしていますが、昨今よくある濃厚なタイプではありません。 そして香味油はニンニクや唐辛子を使ったものだそうです。 香ばしいながらもマー油とは性格の異なる油です。 魚介との相性抜群。 全体的に塩気でまとめていて甘みがかなり抑えられていますが、塩辛い感じはない一杯。 スープ割りをすると塩気が顔を出しますけどね。 麺はモチっとした太麺です。
冷たいラーメンと言えば、動物系は油脂が固まるから魚介一辺倒だったが、ベジブロスにすることで経費を抑えながら野菜出汁が使える。 美味しいし冷やしラーメンの新しい可能性を感じる。 また、スープを冷やす氷は煮干だしで作られており、溶けるに連れて味わいが変わる仕組み。 なるほど〜と感心した一杯。 限定メニューを追いかけると切りが無いから辞めようと思っているけど、こんな取り組みを逃す可能性があるかと思うと何とも悩む。
2006年秋限定メニュー。 鶏の香りや旨味がとても良く出ているスープ。 スープの味をタレ主導タイプと ダシスープ主導タイプとのいずれかで考えるならば、 このスープは完全に後者に振れているいますね。 タレは干し貝柱と塩とで作ったシンプルなものなのかなぁ。 タレを作らずにダシスープに塩そのものを入れただけのような 塩味がハッキリと出たシンプルな調整を感じました。 スープからは鶏だけでなくて香味野菜も香りますね。 寒くなってくるので体を温めることも考えられたような気がしました。 だから、冬(おでん)を意識してトッピングは大根? 大根をかじると、大根臭さがあるのでちょっと違和感を感じました。 スープはスッキリクリアーな味わいで美味しかったのだが、 1点だけ気になることがありました。それは麺。 最初の一口目にスープを飲んだとき、 鶏などのスープの味わいよりも先に スープに溶け出している麺の味を感じちゃったんですよね。 スープに溶け出しにくい麺を使えばクリアー度が アップしてより良くなりそう。
2006年の春期限定メニュー。 彩り良く、春菊・筍・糸唐辛子が乗ってます。 姿が見えたら野暮ったくなるチャーシューは春菊の下に(笑)。 塩そばと言っても、じゅーしーメニューを出す服部らしくアッサリになり過ぎない仕上がり。 動物系ダシの凝縮感がありました。 残念なのは麺の量。 大盛りサービスだがダシを薄めたくなかったので普通盛りで注文したのだけれども、 麺が泳がないほど窮屈。 大盛りに間違えられてないかなぁ。 これ以上量が増えるのは考えにくいんだけれども。
メニュー表の最初にあるのはこのメニュー。 「じゅーしー」を表現した油がつけ汁を覆っています。 風味豊かで焦げの癖が嬉しい。 ベースは節と豚かな? スープをレンゲですくうとベースの味を感じるのだが、 麺は油を持ち上げてそちらが主となる。 しかし、バラバラな印象はなく、 「いろいろな楽しみがある」と良い方に感じた。 麺の大盛りがサービスとは注文してから気付いた。 この味ならば大盛りにしたかった。
茶系を基調にしたシンプルな店内。 店名は、マンガの忍者ハットリ君を思いっきり意識だろうね。 電話番号は、0〜3しか使ってないやん。 神保町駅と水道橋駅のほぼ中間にあります。 このメニューは「大蒜とスパイスのきいた油入り」とのこと。 色的に辛いのかと思い、身構えてスープをすすったら、驚くことに甘かった。 結構マッタリとした濃厚な甘さですね。 雷屋@高田馬場の醤油ダレと同じ方向性を感じる。 ただ、辛くないとも言い切れない。 僅かだが唐辛子の辛さがある。 唐辛子の役割としては油に風味を移すことだろうけどね。 店の説明書きでは、「スパイスのきいた油が入っていて、更に、大蒜が入っている」と読めるし、 「大蒜とスパイスの両方がきいた油が入っている」とも読める。 大蒜そのものは入っていなかったので後者であるとは思うが、 大蒜はストレートに効いてこない。 むしろ、地味に味の幅を作ることに貢献している印象。 麺は、平たくてぷちっぷちっと歯切れの良いもの。 スープの風味に負けないくらい強い風味を持っているね。