五行＠乃木坂 五行＠乃木坂

一風堂の河原氏が、一風堂とは違う形態で作った店です。 この店は飲めるラーメン屋。 もともとは、福岡の方で五行をやっていましたので、 同様のスタイルの東京店ということになります。 五行とは、森羅万象を木・火・土・金・水に分類し、 その生滅変化を示す思想だそうです。 例えば、五行相生ならば、木をこすり火が生まれ、火によって生じた灰は土へ帰る。 その土は堆積して金を作り出し、金は冷えると表面に水が生じる。 その水が木を育てる。 といったような感じ。 五行相生は食物連鎖のようなもんなのかな。 その他に五行相剋など、いろいろあるそうです。

こ、これはーー！！！名古屋の呑助飯店じゃん！！ 呑助飯店まではいかなくても、スープ全体が油のような感じ。 呑助飯店が重油スープならば、こちらは軽油スープ（笑）。 焦がしの香ばしさ以前に、かなり独特な豚骨です。 生姜も効いています。 麺は加水率低めの中細です。

重油感のあるスープですが、 味噌の味も立ちます。 スープに勝るとも劣らない味で若干ピリ辛。 しかし、驚くべきは焦げだね。 表面が完全に炭となっている肉がいくつも入っており、 スープ表面にはその炭が浮いている。 ラーメンの具（薬味）には焦がし葱ってのがあるけど、 あれは炭じゃないもんな。 ラーメンに限らず、食べ物のタブーに挑戦している感じです。 やはり生姜が効いており、麺は同じだと思います。

前よりも炭っぽさが減りました。 っていうか、前回が、焦がしに関しては失敗だったんじゃないかなぁ・・・。 相変わらずのオリジナリティー。

焦がし醤油や焦がし味噌があまりにも強烈で食べ手を選ぶものでしたが、 これは普通に食べやすいメニュー。 焦がし系とは一転して、 鶏ガラベースのメニューで、 煮干しが主張しています。 上質な鶏油がスープ表面を覆うって感じですし、 丸鶏使っているんじゃないかな？ 多少べたつく旨味な感じがあります。

僕としては、この店で一番食べやすかったメニュー。 節が効いていて、今流行っぽいつけ麺。 丸みのある醤油ダレが口当たりを良くしています。 麺は太くて、若干黒い粒が混じっているもの。 食べやすかったけど、五行にくるならば、まずは焦がし系を食べないとね。

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