揚子江菜館@神保町
東京都千代田区神田神保町1-11-3
訪問日:2019年4月14日
長いこと未食でしたが、「揚子江菜館」に訪問。「揚子江菜館」は冷し中華の元祖と謳う店。同じく元祖を謳っている店が仙台の「龍亭」。冷し中華が誕生したのは「揚子江菜館」が昭和8年で、「龍亭」が昭和12年ということなので「揚子江菜館」方が早いが、情報伝達に時間がかかったこの時代、恐らくどちらも暑い夏を乗り越えるために別々に考えられたんでしょうね。「三絲冷麺」という冷し中華の原型が中国にはあるらしいので、どちらもそれを参考にしたのかな?
五色涼拌麺¥1510
五色涼拌麺は冷し中華のこと。具材として椎茸、キュウリ、チャーシュー、たけのこ、エビ、糸寒天、絹さや、錦糸卵、錦糸卵の下にはウズラの卵と肉団子。色味としては黄色、白、緑、茶や黒、赤で五色かもしれないが、五目ではなく、倍の十目も入っている。
盛り付けはかつてこの地から見えた富士山をイメージした山盛り。糸寒天は雪、チャーシューは雪が溶けて見えた土、
キュウリは新緑、茶色いたけのこは秋の落ち葉、頂にある錦糸卵は雲を表しており、皿を時計回りに一周回すと一年が過ぎる。
麺は中華料理店らしさのある細麺ストレート。ツルツルと喉ごしの良い麺だが、盛り付け重視で引っ張り出しにくい(^^;
ツユは酸味少なめで甘み強め。酸味による夏場のすっきり感を過度に狙ったのではなく、熱くない麺料理を作ろうという雰囲気。昔は今ほど暑くなかったからじゃないかなぁ~なんて思いをはせる。次回は原型の「三絲冷麺」を食べにきたい。
蕃茄排骨麺¥1130
店の説明によると「ウイーン名物のカツレツを参考に、パスタを中華汁そばにアレンジし、何年も掛けて研鑽し、ついに完成した蕃茄排骨麺」とのこと。
ウイーン名物のカツレツってウィーンナーシュニッツェルのことだよね?((((;゚Д゚))))))) ウィーンに行った時に美味しくなかったあのパサついた物体。。。でも、排骨と聞いたら食べたいので注文してしまいました!
衣のサクサク感を失わないよう別皿で提供する心遣い。洗い物が増えるのにありがとうございますm(_ _)m。この排骨ウマ!いい豚肉なんだろうなぁ。サシの入り方がスンバラシイ。そして、衣の軽さも美味しい~。ビールのつまみにしたい(笑)
で、汁そばの方はビックリするほどのパスタ寄り。ラーメンにトマト加えたからパスタ寄りなんて代物ではなく、パスタのトマトソースを伸ばしたから少しはラーメンスープっぽくなったでしょみたいなスープ。表面に浮く辛い油だってタバスコのような直接的な刺激。
麺は「五色涼拌麺」と同様の細麺なので、このまま冷やして、カッペリーニの冷製トマトスープ仕立てですと出されても、ほうほうそうですがムシャムシャムシャって食べちゃいそう。
それにしてもこのスープ、旨味豊富でめちゃウマ!