赤坂 四川飯店@永田町
東京都千代田区平河町2-5-5 全国旅館会館ビル 5F・6F
訪問日:2019年3月29日
店は全国旅行会館の中にある。
外に看板こそあるが、店の場所を知らなければ少し戸惑うのではなかろうか。
陳健民創業の「赤坂 四川飯店」。陳健民といえば、四川料理を日本人の好みに合わせて広めたことにより、日本における四川料理の父と呼ばれる人物。その息子は「料理の鉄人」などに出演する陳健一、孫は「きょうの料理」などに出演している陳健太郎で、現在は「赤坂 四川飯店」のオーナーシェフ。そんな日本四川料理一族の「赤坂 四川飯店」は、故に日式担々麺(汁ありの担々麺)の元祖の店である。
瓶ビール 中瓶¥930
実は初訪問なので、当然ながら汁ありの「担々麺」を食べに来たわけなのだが、この機会に汁なしも是非食べておこうと思い、汁なしツマミ計画で瓶ビールも注文。キリン、アサヒ、サッポロから選べるとのことでサッポロをチョイス。このところハイボールかホッピーしか飲んでいなかったので、ビールの旨味と苦味がうまい。
正宗担々麺¥1300
「正宗担々麺」は黒酢タレに麺、ネギと挽肉が載せられたもの。畳まれた麺や器と、黒酢タレや挽肉とのコントラストで気品に溢れてる。
タレは旨味の塊。黒酢の存在は酸を効かすものではなく、旨味の塊へと変化。甘味あり、そのほか旨味が凝縮したタレはとても美味い。初めは全く感じなかった痺れもじわじわと出てくるギミック。これ美味いわ~。
担々麺¥1100
「正宗担々麺」を堪能し、いよいよ汁ありの「担々麺」とご対麺。元祖キターーー!!
元祖故に最近流行りの味とは違うオーソドックスなものだと想像はしていたが、キングオブオーソドックスはうまい!
実は汁ありの担々麺ってあまり好きではなかったんですよ。シャバシャバしたスープに芝麻醬を浮かべてハイ終わりみたいな奥行きを感じない作りな店が多いイメージがあって。なのであまり担々麺を食べ歩いていないんだけど、元祖は違うじゃん!(陳一族の店なんだから当たり前か(笑))。
しっかりとした味わいのスープを飲む手が止まらない。店のベースとなるスープなのだから、この美味しさが名店たる所以ですよね。
芝麻醬はスープに溶け広がらない濃度があり、手をつけていない場所を食べれば濃密な旨味と再会できる。これ凄いなぁ。。。
麺は細めながらモチっとした食感。スープだけでなく麺の存在感もしっかりと出ていて様々な場所から驚きが生まれる。
この担々麺、美味しい!